2001年12月

ダム  | 要請

2001年12月05日

  和歌山県知事 木村 良樹 殿

「紀伊丹生川ダム建設」の見直しを求める要望書
私達は「紀伊丹生川ダム建設」の見直しを求める和歌山市の市民団体です。99年10月、ダム審議委員会の「建設は妥当である」という答申を受けてからまる2年、公共事業に対する社会通念が著しく変化したことを誰しもが認めざるをえない状況になりました。

ダム建設事業については、全国各地においてダム不要論が叫ばれムダな公共事業の代名詞にまでなりました。とりわけ話題になったのが、長野県田中知事の「脱ダム宣言」です。そして、この追い風にのって見直されたのが新河川法の実施、流域委員会の設置であることは異論のないところでしょう。

和歌山県においても国土省は全国に先駆け「紀ノ川流域委員会」をこの春に設置しました。特に最近の「紀伊丹生川ダム建設計画」については、ダム審議委員会の出した答申とは程遠い状況が見られます。答申の「妥当である」にしても、地元の同意が取れていない拙速の発表であったことがマスコミによって知らされました。

また、昨年9月和歌山市は「新たな水源地を必要としない」とダムの必要性を否定しました。大阪府も今年の6月水需要の減少から当ダムからの分水を残念するかの大幅な下方修正を発表しました。また、地元橋本市議会においても今年で「ダム特別調査委員会」を廃止しました。このように、紀伊丹生川ダム建設計画は全く目的を持たない、典型的なムダな公共事業と言わざるをえない形骸化した計画でしかないことが明白になりました。国土省が市民参加を謳ってすすめる「紀ノ川流域委員会」はこのダムの是非を審議する場でもあります。

私は委員として、この目的を持たないダム計画を見直すよう委員会において主張していくつもりです。知事に於かれましても今日の状況を十二分に考慮され、「紀ノ川流域委員会」の答申を待つまでもなく、英断を下されることを切に要望いたします。           
2001年12月5日
とめよう紀伊丹生川ダム建設  岩畑 正行
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