2003年01月

2003年01月21日

         原 告 意 見 陳 述 書
        
                        2003年1月28日

東京地方裁判所 

                            原告 岩畑 正行

昨年8月から稼動した住民基本台帳法の現実を知った時は、いよいよ日本も本格的参戦の軍事国家に向かうのかという感慨にしばらく耽ってしまった。ここ10年の日本経済の景気もさることながら、5年間での、小渕、森、小泉内閣の矢継ぎ早に戦争をする為の法律のオンパレードにはただ驚愕すること然り。日の丸、君が代、新ガイドライン、日米地位協定、周辺事態法、盗聴法、自衛隊法改正、PKO法、テロ対策特別措置法、これら一連の有事法制に倦んだりしているところへさらに住民基本台帳法です。私の脳裏に浮かんだのは「国家総動員法」です。何とも恐ろしい社会の到来、日本が戦争国家へ突き進むことに愕然としたことを鮮明に覚えています。

2001年8月、米軍のイージス艦と駆逐艦2隻が私の町、和歌山港に入港した。私達はこの入港を巡って抗議と説明を求めて県に出かけたが。私達が知ったことは、入港に際しては新ガイドラインに基づく地位協定により、何ら事前折衝する必要のない、具体的には大阪のアメリカ大使館より和歌山下津港湾局に電話を1本入れるだけで何時でも入港可能であるということでした。そして、米軍が民間施設に直接電話を入れて親善野球でも慰問行事でも自由に行けるということでした。私達は、日本は上記の法律に依り、アメリカと同胞関係を延長させる結果、アメリカの一部になったのだという認識を持たざるを得ない現実を体験したということです。

国家間における関係は戦後57年間でのなし崩し戦争参加の道を構築してきた訳だが、ここ住民基本台帳ネットワークシステムに到っては、1億2000万人の日本国民全てをアメリカの戦争に参戦させる為の総背番号徴兵制度、法律としか考えられない。平和を求める国民が居る以上これは、憲法で定められた「内心の自由」を侵すものです。従って、憲法違反です。
私は、「住民基本台帳ネットワークシステム」は如何に日本が戦争を行っていく為の、国民一人一人を有無も言わさず戦争に参加させるかを狙った究極の法整備であると断言します。

次に、もう一つ、この法整備による許しがたい現実を糾弾します。
2年後に稼動されるという、新紙幣の発行ならびに電子納税システムです。今日、私達は日本が6百40兆円もの負債を抱えて、財政が破綻寸前にある事実は周知のところです。小泉内閣の景気対策も目処が立たない現状で、行政改革「痛み」とは、今回私達に「お金を出せ」という露骨な強制納税システムに他ならない。電子政府に基づく電子納税システムは言葉上では解るが、新紙幣の発行は理解できない。要するに紙幣交換による手数料稼ぎは考えられるがそんな単純な意図ではこんな奇抜な計画を考え出さないだろう。その他に考えられることは、個人資産の洗い出しということであろうか。これを考えれば当然、納税システムに拍車が掛かるというものだろう。よく考えれば、資産と人格の一元管理を国が計画しているとしか考えられない。

さらに、許しがたい現実があります。「住民基本台帳ネットワークシステム」は昨年8月5日から稼動しています。半年にならない訳だが、現実は住基ネットから離脱している市町村ならびに横浜市に至っては市民選択制を採用しているのが実態です。既に430万人以上の方が不参加です。然るに、私の不参加の意志にも拘らず和歌山市は住基ネットの接続を遂行しています。同じ国民でありながら、各地域において国が定める法律の効力が違う扱いを受けるというようなことがあって良いのでしょうか。法律の下で全ての国民が平等でなければなりません。明らかに憲法違反です。

この「住民基本台帳ネットワークシステム」は根本から間違った発想の下に出来た違憲そのものです。従って、住基ネットの差し止めを強く求めるものです。
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2003年01月15日

   「夢舞台万葉不老館」(仮称)を考える会世話人会  各位
                 和歌山市観光振興室  殿


年明けの6日、旅田前市長の旧不老館跡地を巡っての収賄容疑による逮捕を知り市民として非常に怒りを感じています。
収賄事件の発端になった跡地には、既に「夢舞台万葉不老館」(仮称)の下に芸術、文化発信の建物として完成しつつあります。

今回の前市長逮捕に対してのマスコミ関係の対応は連日の全国版報道からみて事の重大性を強調しているものと思います。今回の逮捕は、昨年暮に「不老館事件 建設会社社長起訴」という、国土利用計画法違反、詐欺罪で逮捕されている報道があってから時間の問題とされてきました。7日の全国版朝刊には、完成間近の「夢舞台万葉不老館」(仮称)と14年前に景観運動で話題になった「不老橋」と「新あしべ橋」の景観写真が掲載されています。また、朝日新聞和歌山版は一面で「やはり 年明け騒然 」、「嘆き、憤り渦巻く県都」、さらに「チェック機能なし、恥ずかしい、徹底解明を」と報道されています。

ここに掲げた記事の見出しは、「チェック機能なし」は市の職員、「恥ずかしい」は一般市民、「徹底解明を」は市民団体のそれぞれの不老館事件に対する感慨、率直な「声」です。また、市民の「声」を裏付ける事実、内容等が報道されて、全く「市政全体が腐敗している証拠」だとの思いを強く持った市民は少なくないと思います。それに拍車を掛けているのが、2代続く市長汚職事件が背景にあります。まさに、これを「恥ずかしい」と言わずして何をということでしょう。                 
有識者委員会、市職員を無視して暴走を許した背景は一体何だったのかを考えるとやはり私達市民もその責任の重さを実感しなければならないでしょう。
さて、私達は市民参加を標榜して今日まで、「夢舞台万葉不老館」(仮称)の運営について長期に渡り議論を重ねてきました。建物の完成を目前に控えて、運営に関する内容等を充実させるべき市民運営の理念を培ってきました。昨年暮れに、大枠ではあるがその方向性も見出せてきました。それは、偏にこの施設に対する私達の熱意と愛情の表れであったと思います。しかし、仕掛け人であった旅田前市長の逮捕という事件を考えると、当初から吹聴されてきた市民参加型、地域の意見を反映した公共事業への関わりそのものを見直ししなければならない状況にあることを考えさせられます。結果論ではあるが、市民参加を逆手に取った巧妙な手口で私達市民を騙したということです。しかし、この問題は市政内部だけではなく、騙された私達市民側にも言えることです。

問題の舞台は観光振興室になっていますが、これは市政全体の問題です。また、この施設の運営に関して、一般公募に基づいて参加してきた私達ですが、ことの重要性から鑑み市民全体の問題としてもう一度原点に戻りこの施設の最大限の有効運用を考える必要があると思います。また、そうすることが今日の状況を打開する最も常識ある市民の判断だと考えます。既に、市長は「ほとんど完成しており、多大な損失を受けることになる。活用することが市民の期待に応えることになると思う」と表明しています。私達もそのように思います。しかし、「活用」は事前から計画されたプログラムを単に遂行するだけでは全く今回の教訓を活かせないままになります。それは、市政にとっても市民においても言えることです。決められた計画は必ずやらなければならないという旧来の行政の典型的な悪しき伝統を継承するに過ぎません。全国に発信されたこの忌まわしい事件を払拭するのは、私達和歌山の市民に課せられた使命です。

この施設の「活用」は、この事件の透明な経緯説明、また、徹底的な疑惑の解明をした後に一旦市民に返上して、施設としてどう活用すべきかを問うのが最善の方法であると思います。その結果から導き出された内容に基づき今日まで培われてきた私達の議論を反映させてこの施設を蘇らせることが大事な「活用」の方向性であると考えます。
従って、現況の「夢舞台万葉不老館」(仮称)にまつわる業務を疑惑の解明が済むまで一度停止状況に置くことが最も望ましい判断であると思われます。和歌山市政、観光振興室ならびに世話人会の英断を要望します。                                                                                    岩畑 正行                                 2003年1月15日
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