民主党・管氏の「改憲が筋」発言

1月21日日始まった各党代表者質問は小泉首相の従来からの説明の焼増しで正に日本の将来の舵取りを審議する深みある国会論議にならなかった。自衛隊の先遣隊が現地に到着した事実から、世論の関心事は、野党のいう「憲法9条論議」と少し違う意識領域に移行してしまっていると判断できる世論状況であると見て取れる。

国会審議中に一部紛糾の様子が伝えられたがアルバイトらしき女性の「審議終了宣言」で幕を閉じたところをみれば野党もこれまでと判断したに違いないと推測できる。
それでも、国会では管氏の声が大きかった「筋が違う」発言ならびにイラク派兵反対世論の叫び「殺すな、殺されるな」が印象に残ったと言えなくもないが、戦後58年にして原子爆弾を投下され全面降伏を突きつけられた米国の従軍を決定付ける参戦に踏み切った歴史的恥辱記念日の事実にしては、国会も国民も既成事実の下に己の恥辱を受け入れていたと思えてならない。

最後の叫びとなった「筋が違う」、「殺すな、殺されるな」、「武器を使ってでも必ず生きて帰れ」、「覚悟は出来ているのか」、各紙の紙面でお目に掛かった台詞である。
このうち取分け理にかなっている様で腑に落ちない管氏の発言が尾を引いている。正式には「今回の派遣は憲法違反」と断定しての「自衛隊をイラクに派遣できるような憲法改正を提起するのが筋だ」という発言である。小沢流原則論のようだが。

先ずこの発言で釈然としないのは、昨年からの2大政党制を意識しての民主党自らの勇み足が目立っていることである。ことの推移に拍車を掛けている、民主党の合意がなければ全て発議できない状況を小泉内閣自民党にお献立している様態になってきている。

「論憲」から「創憲」、「1院制」検討は管氏から出た発言である。さらに憶測すれば早く憲法を改正して自衛隊を派遣しろとも感じられる。というのは民主党「次の内閣」の面々はマスコミを通じてイラクへの派遣を必要性から認めている発言が連発されている。それを前提に考えれば当然そのような理解に至っても不思議ではない。