、「清津川ダム計画」と専門委員会

先日、三橋さんから送って頂いた各紙の新聞記事と専門委員会が出した答申文を読みました。
西沢委員長の答申は、全員の合意を目指すとの見解から押して極めて常識的な答申骨子になっていると思われます。
 
先月の29日にお聞きした状況からのニュアンスと違って見えますが、私達の時もそうでしたが、結果的には特異な例ではないと考えられます。
いつも、行政の判断について私達が違和感を持つのは、国土省の判断が市民、住民運動の背景、流れを無視し続けるところからくる、その為の牽制が強すぎるのと、私達の国土省に対する不信感が強い為であると思われます。
 
結果的から言えば、皆様の提出している「意見書−2」は検証すれば極めて常識的な判断に基づいているし、大熊先生から専門委員会でのお話を聞いた範囲でも当然真摯に受け止めなければならない意見ばかりであると考えます。従って、西沢委員長の答申がこれまた常識的な見解であることにおいて摩訶不思議なことが何処にもないと言うことになるのでしょう。
 
また、国土省が選出した専門委員会が出した答申としては、委員会の性格上、極めて周辺に配慮したものになっていると考えて良いと思われます。
さらに、今回の専門委員会から流域委員会の設置を示唆している、課題を与えたものと理解して、一定の評価をしても良いのではないか。 
29日の夜の対策ミーティングから考えれば期待以上の運動の成果があったと自画自賛して、先ずは、謙虚に「中止」を喜びたい、私も皆さん以上に喜びたいと思います。
しかし、喜んでばかりもいられない状況は常に付き纏うものです。答申の付帯事項を読めば、皆様が懸念されている治水問題がこれからの深刻な課題であると認識できます。

ただし、流域委員会の設立が急務であるとも明言している訳ですから、「中止」を再確認する作業が与えられたと解釈して、ここで、「清津川ダム計画」のまた、計画ダム群の根を絶つ、本来の「これからの治水のありかた」を検証できるという立場にある余裕を加味してこれからの運動に向かわれれば良いと思われますが。
 
今回の結果は、完全に、国土省と市民が土俵に上がりがっぷり組んだと言えます。当然、勢いは市民にあります。
ここは、ゆっくり時間を掛けて市民参加による流域委員会の設立に臨まれたら如何でしょうか。

この7日に兵庫県の武庫川ダム反対の運動をされている「武庫川を愛する会」に行ってきました。県直轄のダム計画ですが、アセスが頓挫してから何らかの委員会を持たなければという働きかけから2年後に正式の流域委員会の発足が企画されました。そして、今年の12月に準備委員会が発足します。
その対策会議です。今回の発足までには流域市民団体と県の方で時間をかけた模索が続けられました。

しかし、結果的に時間をかけたお互いの模索が良い方向性を見出せたと評価できる流域委員会の立ち上げになったと考えられます。と言うのは、準備委員会から市民参加で行われることになったからです。
このことにより、事務局の在りかた、委員会の定める目標、委員会規約等を全て事前に市民の見解を経て定められるという最も大事なあるべき民主主義的手法に基づく運営が出来る可能性が出来たということです。

とかく問題になる委員の選出にも言及でき、公平な自薦、他薦が可能になったと言うことでしょう。継続した運動がより力の持った実践に広がり、あざとい民主主義から公平な民主主義的委員会が指針できればと願っています。

最後に、皆様の粘り強い反対運動に敬意を表して、改めてお祝い申し上げます。