2006年04月11日
米軍普天間飛行場移設問題
【格物致知】・出来レースか
普天間移設問題は「V字型滑走路案」で方向性を決めた。昨日の名護市長、地元説明は、外部者には訝しく思えるが、市長の判断は、地元合意の基本から然程違ったものでないことはその経緯から理解できる。「米軍施設との共存」、「飛行ルートを一般民家の上空から避ける」これだけでも十分な判断基準であったと言える。
問題は、名護市、国、県民との三つ巴戦を背負った稲嶺知事の政治生命が掛かった県民の衆目の的、「埋め立て許認可権」の判断である。さらにそれだけではない、全国、世界からの「ジュゴンを守れ」の声にどう対処するかは、余所者だからと無視できない。7日の「きっこの日記・ジュゴンよりも戦闘機」においても、政府と小池環境大臣に対して、環境対策に対する詐欺商法見紛う無策ぶりを厳しく批判している。
全国紙全てが、在日米軍再編受け入れを容認している現状での稲嶺知事の苦悩は計り知れないものがあろう。しかし、マスコミ報道は、必ず世論、国民の声ではないことを念頭に置き、日米安保条約と日米同盟は同義語的ではないことを確信して、政府案に対して判断を下さなければならない。また,99年の苦渋の選択を反故にすることは辞職を意味する。そうでなければ、何時もの出来レースに終始したお笑い種の厭世気分を助長するだけである。
それにしても、8日防衛庁での政府閣僚、額賀防衛長官、関係者会議の策力、設定はさすがである。時間差説得の上、知事と名護市長との直接対面形式で落とし込む戦力はなかなかのものだ。その場で「私としても決して政府案に反対ではないが・・・」と漏らす場面があったというが。正に正念場。
深層 米軍普天間飛行場移設問題・出来レースか(日刊ゲンダイ4月6号)
補助金3億円! 名護市長の出身集落に怪しい豪華公民館
―― 額賀防衛庁長官との協議の結末は見えている ――
沖縄・普天間基地のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)の移設をめぐり、きのう(4日)額賀防衛庁長官と島袋吉和・名護市長が詰めの協議を行った。焦点は、島袋市長が「微修正(沿岸)案」を提示した政府に歩み寄るかどうか。協議では「沿岸案拒否の考えに変わりはない」との姿勢を崩さなかったが、「受け入れは時間の問題」(関係者)とみられている。真新しい建物は名護市数久田に昨年6月完成した公民館だ。
名護市の人口は6万人弱、数久田集落は約1000人、島袋市長はこの数久田集落の出身だ。約7000平方メートルの敷地に延べ床面積約1000平方メートルの広々とした建物(鉄筋コンクリート造平屋建て)には、研修室や多目的ホール、視聴覚室、生涯学習室が揃っている。建築費用は3億3100万円。このうち3億400万円が国の補助金なのだ。こんな建物を見ると、どこまで島袋市長が突っ張れるのか、と思ってしまう。「防衛庁は辺野古移転を進めるために、島袋市長の地元など3集落に100億円もの補助金をバラまいています。公民館も地元の懐柔策ですよ。
名護市には19億円の『宜野座ドーム』とか『名護市マルチメディア館』『久志大川ダム』などが次々に完成している。地元は『カネで頬を引っぱたくようなヤリ方では黙りません』と逆に反発を強めていますが、市長は相当揺れていると思います」(ジャーナリスト・横田一氏)。防衛庁はすでにキャンプ・シュワブ沿岸部移設計画のパンフレットを作製し、先月末から名護市などで配布をはじめている。「抵抗なんて金を積めば収まる」と考えているのは明らかだ。
普天間移設問題は「V字型滑走路案」で方向性を決めた。昨日の名護市長、地元説明は、外部者には訝しく思えるが、市長の判断は、地元合意の基本から然程違ったものでないことはその経緯から理解できる。「米軍施設との共存」、「飛行ルートを一般民家の上空から避ける」これだけでも十分な判断基準であったと言える。
問題は、名護市、国、県民との三つ巴戦を背負った稲嶺知事の政治生命が掛かった県民の衆目の的、「埋め立て許認可権」の判断である。さらにそれだけではない、全国、世界からの「ジュゴンを守れ」の声にどう対処するかは、余所者だからと無視できない。7日の「きっこの日記・ジュゴンよりも戦闘機」においても、政府と小池環境大臣に対して、環境対策に対する詐欺商法見紛う無策ぶりを厳しく批判している。
全国紙全てが、在日米軍再編受け入れを容認している現状での稲嶺知事の苦悩は計り知れないものがあろう。しかし、マスコミ報道は、必ず世論、国民の声ではないことを念頭に置き、日米安保条約と日米同盟は同義語的ではないことを確信して、政府案に対して判断を下さなければならない。また,99年の苦渋の選択を反故にすることは辞職を意味する。そうでなければ、何時もの出来レースに終始したお笑い種の厭世気分を助長するだけである。
それにしても、8日防衛庁での政府閣僚、額賀防衛長官、関係者会議の策力、設定はさすがである。時間差説得の上、知事と名護市長との直接対面形式で落とし込む戦力はなかなかのものだ。その場で「私としても決して政府案に反対ではないが・・・」と漏らす場面があったというが。正に正念場。
深層 米軍普天間飛行場移設問題・出来レースか(日刊ゲンダイ4月6号)
補助金3億円! 名護市長の出身集落に怪しい豪華公民館
―― 額賀防衛庁長官との協議の結末は見えている ――
沖縄・普天間基地のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)の移設をめぐり、きのう(4日)額賀防衛庁長官と島袋吉和・名護市長が詰めの協議を行った。焦点は、島袋市長が「微修正(沿岸)案」を提示した政府に歩み寄るかどうか。協議では「沿岸案拒否の考えに変わりはない」との姿勢を崩さなかったが、「受け入れは時間の問題」(関係者)とみられている。真新しい建物は名護市数久田に昨年6月完成した公民館だ。
名護市の人口は6万人弱、数久田集落は約1000人、島袋市長はこの数久田集落の出身だ。約7000平方メートルの敷地に延べ床面積約1000平方メートルの広々とした建物(鉄筋コンクリート造平屋建て)には、研修室や多目的ホール、視聴覚室、生涯学習室が揃っている。建築費用は3億3100万円。このうち3億400万円が国の補助金なのだ。こんな建物を見ると、どこまで島袋市長が突っ張れるのか、と思ってしまう。「防衛庁は辺野古移転を進めるために、島袋市長の地元など3集落に100億円もの補助金をバラまいています。公民館も地元の懐柔策ですよ。
名護市には19億円の『宜野座ドーム』とか『名護市マルチメディア館』『久志大川ダム』などが次々に完成している。地元は『カネで頬を引っぱたくようなヤリ方では黙りません』と逆に反発を強めていますが、市長は相当揺れていると思います」(ジャーナリスト・横田一氏)。防衛庁はすでにキャンプ・シュワブ沿岸部移設計画のパンフレットを作製し、先月末から名護市などで配布をはじめている。「抵抗なんて金を積めば収まる」と考えているのは明らかだ。