15日に開催されるフォローアップ会議について

以下の文章は、6月24日に「アセス市民の会」が博覧会協会に対して出した意見書の終章です。

「 冒頭にのべたように、経済産業大臣意見は、「環境大臣意見を尊重」することを求めているのであるから、博覧会協会は、これにしたがって速やかにゴンドラアセスの手続きに入るべきである。ゴンドラ設置は新規事業として行われるから、ゴンドラアセスについて「要領」の手続きを経由することを要すること、もちろんであり、ゴンドラについての実施計画書、準備書(これらについては住民意見、知事意見を要する)、評価書(これについては環境大臣意見、経済産業大臣意見が必要)という手続きをへて始めて万博の全体のアセスに合流することができると考えるべきである。
したがって、ゴンドラアセスについて上記の手続きが終わる前には、評価書(補正版)の確定・公告を行うべきではない。」

6月7日の経済産業省アセス評価委員会の駆け込み日程が終了するまでの経過から事態の推移を今回の意見書をもって見守り警鐘するということですが、この7日に私が評価委員会で発言したことから、事態が急変したとの認識を協会の皆さんがもたれていないように思われます。また、評価委員の皆さんも同じ見解であると考えられます。

7日の委員会開催前に原科氏と今回の修正評価書についてメールでの意見交換をしました。当日の委員会では原科氏は自説を主張することのみに労苦を費やさざるを得ない状況の下に、万博のもつ根源的な問題に言及できませんでした。私は今年に入り、協会に対してゴンドラ計画は中止するように警鐘してきました。この2年間、宇佐見氏をはじめとして、関係者がアセスの手順による環境配慮の徹底した調査を訴えてきました。しかし、協会は全く市民の「声」を無視して暴走を続けてきた訳です。そして、

昨年10月15日、各市民団体に協会の決意書をご丁寧に配信しての見切り発車です。
 市民運動がありながらどうして今回の事態になったかを考えた時、これは、見解の相違になりますが、万博検討委員会の功罪が挙げられます。これについては後日にしますが、行政からみた極当たり前の判断として、万博検討委員会の答申がでた地点で「正義」は行政に移行したわけです。功績については、原科氏もこれを認めていて評価書作成にこのことを付け加えることに固執した訳です。
行政に「正義」が移行したことは、今年の市長選でも完全に証明してみせています。また、今回の「意見広告の会」の予想を裏切ったことからもよく理解できます。


私が7日に評価委員会の終了際に傍聴席から発言したことを無視した、協会ならびに評価委員会は取り返しのつかない過ちを犯しました。私は原科氏に評価委員会の前日に、上之山町3丁目町内会の要求書を提示しています。
また、私の主張を説明しています。しかし、ご存知のように委員会において問題になりませんでした。評価委員は、経済産業省アセス評価のシステムを踏襲して、また、原科氏は自説を披露することに固執しました。その結果、アセスに因って環境負荷をいかに低減させるか、また、環境破壊から人権無視に暴走し始めている計画に対しての考慮、ないしは、代替案をもってしての協議を放棄してしまいました。
この経済産業省アセス評価委員会の過ちは、委員、関係者を含めて極めて悪質な公序良俗に違反するものです。
「愛知万博」の公共事業としての公共性が疑わしい現実において人権無視を強行する権利は何人も持ってはいません。
 
意見書に戻りますが、「ゴンドラアセスの完了まで、修正評価書を公告すべきではありません」という運動スタンスでは、問題が解決しない状況にきていることを私達は考えています。
従って、これまで各市民団体の方が実践してきた運動とは異なった運動を実践していかなければならないと考えるに至りました。
 先日7日に上之山町3丁目町内会住民総意で決定した、「ゴンドラ計画を白紙撤回すること」を真摯に受け止めれば、もはやアセスの実施云々の問題を超えた次元でのことであると考えるのが順当な判断です。私が協会に警鐘した、「ゴンドラ計画を中止せよ」が現実に証明された訳です。

「ゴンドラアセスの完了まで」というアセスのスタンスは、確かに変更ルートを含む代替案の比較検討を行うという意味においても実施しなければならないと思われますが、当初からの協会の態度から押し並べて現実が伴わないと考えて良いでしょう。

フォローアップ会議に要請します。
今回のフォローアップ会議において「ゴンドラ計画」について論議され協会から代替案についての見解を問い質して頂きたいと考えます。それは、上之山町3丁目の住民の方からも出ている要求書とも相通じる問題です。従って、住民説明会に準ずる具体的な回答ならびに提案を頂きたい。

              岩 畑 正 行
              Wind TWA
              2002.7.12