2003年08月05日
新しい教科書の採択についての要請書
広島県教育長 常盤 豊 様
新設中高一貫教育校での「新しい歴史教科書をつくる会」
「歴史」、「公民」教科書の採択についての要請書
2004年4月東広島市に県立中高一貫教育校が開設されるにともない、教育委員会を取り巻く周辺の圧力に因って、近年何かと物議を醸し、国際的、特に東アジア近隣諸国の批判の的になっている「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を採択する動きが顕著になっていると聞き及んでいます。
去る7月29日選定審議会において大旨採択の決議が出され、8月8日の定例会議で最終決定されると聞いています。
広島県教育委員会に対する文部科学省の圧力は、小渕、森、小泉内閣の日本における軍国法整備の強化に比例して、教育現場において看過できない事態を引き起こしています。
常盤教育長は文部科学省から派遣されていると聞いていますが、そもそも教育委員会は教育の理念上、組織的には中立公平を標榜して止まない機関です。都度繰り返される教科書問題ですが2年前を思い出してください。日本の常識が全国津々浦々に示され日本の良心が生きていることが証明されました。それから考えて、よもや平和のシンボル広島から「つくる会」の教科書が採択されるなどと誰も夢想だにしなかった。
小泉軍備法三部作の時代背景、さらに「教育基本法改正」に則った文部科学省の意向から、常盤教育長は「つくる会」教科書の採択に踏み切ったと考えられますが、8日の定例会議においては、もう一度教育者の原点に立ち返り、教育者として何を判断したのかを問いただし、日本の平和を願う発祥地広島において「つくる会」の教科書を採択することの意味を再認識して頂きたいと考えます。
小泉内閣は戦後半世紀曲がりなりにも守り続けてきた平和憲法を覆し、日本を再び戦争のできる国にしました。戦後史において取り返しのつかない汚点を残した訳ですが、常盤教育長も戦争を正当化する教育に着手するという汚点の上塗りをしようとしています。再考して頂きたい。戦前の良心ある教育者は生徒を戦場に送り出すことほど我が人生にとって痛恨の極み最大の禍根を残すと独白しています。
全国各地の教育委員会の現状は教育長と事務局の運営、決定、いわゆる承認決定機関になっていると聞いています。さすれば尚のこと常盤教育長の判断が日本の教育に一石を投ずることになります。
教育者として平和か戦争か、二者択一の瞑想に浸り8日の定例会議に臨んで頂きたい。そして、文部科学省の官僚の一人としてではなく、教育者として「つくる会」教科書の採択を判断されることを切に望みます。さらに、「つくる会」教科書を採択しないことを強く要請します。
水と森と平和の声
岩畑 正行
和歌山市和歌浦南3
2003年8月5日
8月9日付毎日新聞
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教科書問題、県教委持ち越し
県教育長、自ら決定へ
非公開に批判の声も
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来春開校予定の県立中高一貫校「広島中学・高校」(東広島市)
の教科書採択問題で、常盤豊・県教育長は8日、自ら来週半ばに
教科書を決定する方針を明らかにした。県教育委員の会議が同日
あったが、採択はしなかった。県内では、扶桑社刊の中学歴史教
科書の採用に対し、多数の反対の声が上がっている。また、会議の
うち教科書採択に関する部分は非公開とされ、傍聴に来た市民約
30人から、「密室審議」との批判も出た。
県教委は先月29日、諮問機関・県教科用図書選定審議会(現役
教員、教育行政関係者、学識経験者ら計20人で構成)後の記者会
見で、「8日の教育委員の会議までに、今回採択する15の種目
(教科)ごとに、複数の候補を選んで示す。この会議が事実上の
最終決定になる」としていた。
しかし、7日、ようやく15教科の発行済み全教科書を候補として挙
げ、この日に教育委員の意見を聞いたという。非公開にしたことにつ
いて、常盤教育長は「2年前にも同じように行った」と述べた。桧山哲
雄・生涯学習部長兼教育部次長は、「非公開にするのは、いろんな影
響があるから。客観、公平、公正に選んでいるのが一番大事で、決定
後に、経過、結果、理由を話す」とした。
同校の教科書採択に関し、県教委に届いた意見は、8日朝までに
約3100件に達したという。大部分が、「新しい歴史教科書をつくる会」
のメンバーらが執筆した扶桑社の教科書の採択に反対するものという。
常盤教育長は、「県立中学・高校にそれだけ関心を持ってもらってい
るのは、ありがたい。だが、どの教科書が、どうとはコメントできない」と
語った。【山口一朗】
新設中高一貫教育校での「新しい歴史教科書をつくる会」
「歴史」、「公民」教科書の採択についての要請書
2004年4月東広島市に県立中高一貫教育校が開設されるにともない、教育委員会を取り巻く周辺の圧力に因って、近年何かと物議を醸し、国際的、特に東アジア近隣諸国の批判の的になっている「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を採択する動きが顕著になっていると聞き及んでいます。
去る7月29日選定審議会において大旨採択の決議が出され、8月8日の定例会議で最終決定されると聞いています。
広島県教育委員会に対する文部科学省の圧力は、小渕、森、小泉内閣の日本における軍国法整備の強化に比例して、教育現場において看過できない事態を引き起こしています。
常盤教育長は文部科学省から派遣されていると聞いていますが、そもそも教育委員会は教育の理念上、組織的には中立公平を標榜して止まない機関です。都度繰り返される教科書問題ですが2年前を思い出してください。日本の常識が全国津々浦々に示され日本の良心が生きていることが証明されました。それから考えて、よもや平和のシンボル広島から「つくる会」の教科書が採択されるなどと誰も夢想だにしなかった。
小泉軍備法三部作の時代背景、さらに「教育基本法改正」に則った文部科学省の意向から、常盤教育長は「つくる会」教科書の採択に踏み切ったと考えられますが、8日の定例会議においては、もう一度教育者の原点に立ち返り、教育者として何を判断したのかを問いただし、日本の平和を願う発祥地広島において「つくる会」の教科書を採択することの意味を再認識して頂きたいと考えます。
小泉内閣は戦後半世紀曲がりなりにも守り続けてきた平和憲法を覆し、日本を再び戦争のできる国にしました。戦後史において取り返しのつかない汚点を残した訳ですが、常盤教育長も戦争を正当化する教育に着手するという汚点の上塗りをしようとしています。再考して頂きたい。戦前の良心ある教育者は生徒を戦場に送り出すことほど我が人生にとって痛恨の極み最大の禍根を残すと独白しています。
全国各地の教育委員会の現状は教育長と事務局の運営、決定、いわゆる承認決定機関になっていると聞いています。さすれば尚のこと常盤教育長の判断が日本の教育に一石を投ずることになります。
教育者として平和か戦争か、二者択一の瞑想に浸り8日の定例会議に臨んで頂きたい。そして、文部科学省の官僚の一人としてではなく、教育者として「つくる会」教科書の採択を判断されることを切に望みます。さらに、「つくる会」教科書を採択しないことを強く要請します。
水と森と平和の声
岩畑 正行
和歌山市和歌浦南3
2003年8月5日
8月9日付毎日新聞
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教科書問題、県教委持ち越し
県教育長、自ら決定へ
非公開に批判の声も
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来春開校予定の県立中高一貫校「広島中学・高校」(東広島市)
の教科書採択問題で、常盤豊・県教育長は8日、自ら来週半ばに
教科書を決定する方針を明らかにした。県教育委員の会議が同日
あったが、採択はしなかった。県内では、扶桑社刊の中学歴史教
科書の採用に対し、多数の反対の声が上がっている。また、会議の
うち教科書採択に関する部分は非公開とされ、傍聴に来た市民約
30人から、「密室審議」との批判も出た。
県教委は先月29日、諮問機関・県教科用図書選定審議会(現役
教員、教育行政関係者、学識経験者ら計20人で構成)後の記者会
見で、「8日の教育委員の会議までに、今回採択する15の種目
(教科)ごとに、複数の候補を選んで示す。この会議が事実上の
最終決定になる」としていた。
しかし、7日、ようやく15教科の発行済み全教科書を候補として挙
げ、この日に教育委員の意見を聞いたという。非公開にしたことにつ
いて、常盤教育長は「2年前にも同じように行った」と述べた。桧山哲
雄・生涯学習部長兼教育部次長は、「非公開にするのは、いろんな影
響があるから。客観、公平、公正に選んでいるのが一番大事で、決定
後に、経過、結果、理由を話す」とした。
同校の教科書採択に関し、県教委に届いた意見は、8日朝までに
約3100件に達したという。大部分が、「新しい歴史教科書をつくる会」
のメンバーらが執筆した扶桑社の教科書の採択に反対するものという。
常盤教育長は、「県立中学・高校にそれだけ関心を持ってもらってい
るのは、ありがたい。だが、どの教科書が、どうとはコメントできない」と
語った。【山口一朗】