不当告発に抗議し

岩畑代表の不当告発に抗議し 告発取下げを求める

我々は万葉集の時代から広く知られ、美しい景観を留める、和歌川と片男波砂嘴の形づくる干潟「和歌の浦干潟を愛する会」のメンバーです。この会は県の「片男波海岸高潮対策事業」の計画に対し、干潟と景観の半永久的保全運動を続ける目的で、岩畑正行を代表として地元住民、学識経験者、また広く日本全国からの賛同者をもって形成されました。現在も干潟観察会やシンポジウムを続けながら息長く、我々日本人の大切な文化を後の世に引き継ぎ、住民たちがいつまでも美しい自然環境の中で安心して暮らせるようにという、強い願いと思いを持って活動しております。
 
我々は岩畑代表と共に美しい日本の自然と環境を守ってゆくことが長い目で日本の発展と安定、延いては平和のために不可欠であると信じて行動しております。岩畑はその立場から紀ノ川流域委員会の委員も務めて居り、各地のダム問題について個人的犠牲をも省みず、骨を折っております。これは私利私欲や、ある特定の団体や主義主張に偏するものではなく、ましてやおよそ経済的利害関係などとは程遠いものです。

その岩畑正行代表が本年十一月十八日「公務執行妨害」「傷害」を理由として大洲警察署に、四国地方整備局長から刑事告発されました。岩畑を身近に識る我々としては愛媛新聞の報道記事内容を信ずることが出来ません。それは岩畑の性格や、また大柄なダム工事事務所の職員と暴力をもって渡り合うような体格でもないことを熟知しているからです。
 
また、それに至る経緯として、四国地方整備局は、肱川流域委員会発足会において住民の声を閉め出す方針を強行したという事実があります。これこそ言語道断であり、地域住民や市民の声を聴かない行政なぞ全く存在理由が無く、反対する者は如何なる手段に訴えても抑圧するという行為は、独裁専制政治の軍国主義を彷彿とさせます。
 そのような暴挙を回避させるべく、遠路をも省みず手弁当で参加、協力した善意の市民運動家を詭計をもって排除、圧殺しようとする卑劣な行為を我々は地元の仲間として黙って見過ごすことは、到底出来ません。「和歌の浦干潟を愛する会」の趣意からして、この不当な告発を速やかに取り下げることを強く要求します。
 
我々の正当な要求が受け入れられない時は、断固として「和歌の浦干潟を愛する会」のメンバーの誇りと意地に懸けて徹底的に岩畑を守り、支持、支援を続けてゆく所存です。干潟を愛する会のメンバーには和歌山詩人協会の、志を同じくする詩人たちも少なくありません。和歌山の詩人も学者も一市民もこのように理不尽な暴挙が撤回されるまで、あらゆる能力と考えられ得る手段を駆使して我々の主張をアピールし続けます。
 ここに、速やかな告発の取り下げを求めます。

  二〇〇三年十一月二四日
              「和歌の浦干潟を愛する会」
世話人一同
      和歌山詩人協会有志